2012/07/23

CRAZY HORSE 2 TONE CHAMBRAY SHIRTS (DUCK DIGGER)

前回に引き続き、ウェアハウスのシャンブレーワークシャツを紹介します。


今回、紹介するのは、上の写真のとおり、2トーンの配色が特徴的なシャンブレーシャツ。
この2トーンの配色は、屋外での作業における視認性のよさを考慮して施されたものだそうです。


ただし、背面からみると上の写真のとおり、普通のシャンブレーと同じで1トーンに見えます。


1920年代までに作られたワークシャツを元にしていることもあって、襟の剣先はドレスシャツのように鋭角になっています。
ただ、この襟をめくると…。


こんな風に太めのチンストラップがついていてワークシャツらしいデザインです。
また、襟先についたボタンは、ボタンダウンのシャツ同様に襟が風ではためくのを防ぐ機能と考えられていますが、表から見えないようになっているのは、古い年代の特徴です。
さらに細かいところでは、この剣先の当て布部分に生地の耳部分が使われていたりします。


胸ポケットは最初の写真のように、左右非対称の大きさになっていますが、こちらは左胸についた小さいほうのポケット。
2色の異なる色のシャンブレーのコントラストがよくわかります。


袖口のデザインもドレスシャツよりのデザインです。
ボタンが貝ボタンなのも、ドレス的な印象をあたえます。
ちなみに写真だとわかりづらいのですが、縫製のピッチの細かさがわかるでしょうか?
ウェアハウスのこの年代のシャツのリプロダクトに共通しているのですが、とにかく驚くほど縫製ピッチが細かくて、それが細かなパッカリング、アタリを生み出してくれるのに貢献しています。


最後に裾のマチ部分。ここも耳付き。
ムラ糸による凸凹のある生地感が伝わりますでしょうか?

このシャツにつけられた"CRAZY HORSE"というネーミングは、最後の最後までアメリカ合衆国に屈することなく、抵抗を続けたといわれるネイティブアメリカンの名前から取られたそうです。
クレイジーホースは、有名なリトルッグホーンの戦いで、カスター将軍率いるアメリカ合衆国軍を全滅させた功績をもつ英雄だといいます。

ドレス的なディテールを持ちつつも、全体的には無骨な印象を与えるこのシャツ。
1年ほどの着用で、まだまだそれほど色抜けしていないですが、これからのどんどん着込んで、よい感じのエイジングになればよいなと思っています。


0 件のコメント:

コメントを投稿